成田山新勝寺への初詣 - 川井 浩
2025/01/04 (Sat) 18:17:57
自分から進んでどこかのお寺とか、神社に初詣をした記憶はあまりないし、そもそも、その後のお参りもしたこともほとんどないのですが、たまたま、母の墓参りをしたいという娘の言葉に乗って、千葉県印西町にある、母のお墓参りに行ったついでに、成田山にも初詣をしようということになり、初めて成田山新勝寺に初参りをしてきました。
改めて分かったことですが、成田山新勝寺のご本尊様はお釈迦様では無くて、不動明王でした。 この不動明王をおまつりしてある成田山新勝寺の平和大塔では、毎日、火を焚いて、大太鼓を鳴らして護摩というそうですが、お経をあげていて、たまたまそれを見ることができましたが、太鼓がかなり迫力がありました。10:15あたりから見てみてね。
それにしても黒い体で牙をむいて、炎を背にしてにらみつける不動明王は恐ろしい顔つきでにらんでいますが、これは人間の邪悪な心を捨てるようににらんでいる慈愛の恫喝なのだそうです。
で、後で読んだことですが、お不動様信仰は本流の仏教からすると異端で、密教と言われているようです。 なんと、密教なのか! とは思ったけど、では、密教とは何かというと、基本的には仏教なのだけども、本流の仏教が人間の欲を否定するのに比べて、人間の欲を肯定するという点が、本流の仏教からすると受け入れられないので、密教だ、ということになるらしいです。
で、それを日本に伝えたのは、空海、つまり弘法大師ということのようで、弘法大師は密教のエバンゲリストだったということになるわけなのね。 知りませんでしたが。
そのせいかどうかわかりませんが、成田山新勝寺の中のお堂の一つに縁結びの仏様だという愛染明王を祭ってある光明堂というお堂もありました。
まぁ、どこのお寺にっても、なんらかのご利益があるとうことで、お賽銭をいれるところとか、お札や、占いを買う場所がありますが、とりあえず、娘が変な奴と一緒にならないようにと逆のお願いをしておきました。
広大な敷地の中のお堂巡りや散歩もそれなりに面白かったのですが、ずらりとならんだ屋台でのいい匂いと、そこが初詣の人の最大の人気のスポットであることもわかりました。
100m以上もありそうな屋台に集まる人たちが、不動明王の目にどのように映ったのか? その怒りが火と燃える、ようにも感じましたが、ここの密教は欲望も肯定するということなので、ま、オッケー、ということかもね、ということで、僕もあまい粒あん入りの今川焼のようなものを買って歩きながらいただきました。
ネット情報によるとその意味は以下の通り:
ノウマクサンマンダ バザラダンカン(不動明王真言)。 出自を怨み、己の不運を他人の責任にし、社会を呪いし者、地獄よりの使者に魅入られ、怨霊に。 誰と出会うかで、人生は良きようにも悪しきようにもなりうる。 選択権は、他の誰でもない、自分にある